スマートフォンによる言語サービスの合成~コミュニティの多言語環境を自ら創る!~
概要
国際的なコミュニティでの多言語コミュニケーションを支援するために、言語資源(辞書、構文解析、機械翻訳など)を言語サービスとして共有・合成できる言語サービス基盤「言語グリッド」を構築してきた。しかしながら、言語資源の知財の問題から、組み合わせたサービスは非営利目的に限定されていた。そこで、オープンソースの言語資源から構成された「オープン言語グリッド」と、それらと個人向け商用サービスをモバイルデバイス上で合成する「Language Mashup」を開発し、モバイルデバイス上でのビジネス展開を可能にした。これにより、例えばスマートフォンによる会議支援アプリケーションを開発し、コミュニティ毎にカスタマイズして販売するなどが可能である。
産業界への展開例・適用分野
Language Mashupの適用例として、多言語会議支援アプリケーションを開発中である。これは、任意の言語でなされたプレゼンテーションを多言語に翻訳し、スマートフォンやタブレットPCでリアルタイムに閲覧可能にするものであり、京都で開催予定のワイズメンズクラブ2015年大会で実際に利用される予定である。本アプリケーションを国際化が進む企業内の多言語会議などに応用することで、会議参加者の理解を容易にし、議論の活性化が期待できる。
研究者
氏名 | 専攻 | 研究室 | 役職/学年 |
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大谷 雅之 | 社会情報学専攻 | 石田・松原研究室 | 研究員 |
中口 孝雄 | 社会情報学専攻 | 石田・松原研究室 | 研究員 |
村上 陽平 | デザイン学ユニット | 石田・松原研究室 | 特定准教授 |
林 冬惠 | 社会情報学専攻 | 石田・松原研究室 | 特定助教 |
石田 亨 | 社会情報学専攻 | 石田・松原研究室 | 教授 |