あみだマスキングテープ問題における構成法の改善
概要
最近提案されたあみだマスキングテープ問題とは、隣接する2列を交換する横線だけを用いるあみだくじについて扱う問題である。この問題は、任意の順列に対して、その順列と等価であるようなあみだくじがテープの連続部分として切り出せるようなマスキングテープのうち、横線の数ができるだけ小さいものを求める問題である。
最近、このようなあみだマスキングテープ問題について研究を進めることで、テープを上部と下部の2部分に分けて構成する従来手法を大幅に改善する構成法を提案した。

産業界への展開例・適用分野
「あみだくじ」は遊びに聞こえるかもしれないが、工学的にはプリミティブソーティングネットワークと呼ばれ、本数の少ないネットワーク設計は盛んに研究されている。省スペースな回路設計はスマートフォンを始めとする現代のデバイス設計に重要な役割を果たしている。本研究の技術の応用として、1枚のプリント基盤から複数の目的の基盤を無駄なく切り出す手法の設計が考えられる。
研究者
氏名 | 専攻 | 研究室 | 役職/学年 |
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加藤 剛 | 通信情報システム専攻 | 湊研究室 | 修士1回生 |
湊 真一 | 通信情報システム専攻 | 湊研究室 | 教授 |