非侵襲な心拍数測定法の開発―動物実験への応用―
Non-Invasive Measurement of Heart Rate for Mice
概要
動物の心拍数は、その動物の状態を知る上で重要なパラメータであり、簡便に、非侵襲で測定することが求められている。
本研究では、自由行動下のマウスを対象に、リアルタイムで非侵襲に心拍数を測定する技術の開発を行った。画像処理とTOFカメラを利用し対象をトラッキングした状態で、マウス皮膚の色彩の時間変化を抽出する。計算量低減のため、確率共鳴を応用した手法により信号解析を行い、心拍数を算出する。

産業界への展開例・適用分野
心電図や埋め込み式センサーを一切使用する必要がなくなるため、倫理的に問題の少ない健康管理が可能となり、動物園やペットショップ等での動物の保健や、獣医学への貢献が期待できる。さらに、ニホンヤマネのような、センサーを埋め込むことができない日本固有の特別天然記念動物の心拍数測定が可能になり、このような動物の生態や行動の解析に寄与できる。
研究者
氏名 | 専攻 | 研究室 | 役職/学年 |
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守屋 夏実 | 知能情報学専攻 | 生体情報処理分野 | 学部4回生 |
前川 真吾 | 知能情報学専攻 | 生体情報処理分野 | 助教 |
細川 浩 | 知能情報学専攻 | 生体情報処理分野 | 講師 |