電力の供給と消費のQoEnに基づく最適マッチングアルゴリズムならびにルーティング
概要
近年の世界的な電力需要拡大に伴い、電力の削減が叫ばれている。しかし、現在の電力網では家電の必要とする電力が無条件に供給されることから自助努力を行わなくてはならない。そこで我々は、家庭内で消費される電力を生活者の利便性(QoL)を損なわずかつ生活者が意識することなく確実に削減する技術の開発を行っている。これは、消費機器が明示的に必要な電力の量と優先度を電源に対して要求し、電源は供給余力と他の機器からの要求を勘案し優先度に従って最適割り当てを行う。これにより電力の流れの情報化と供給電力の最適割り当てを行うことができ、消費電力量を一定値以内に抑えることが可能となる。
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産業界への展開例・適用分野
我々の提案する家電が電力の要求を行うEOD(Enegy on Demand)技術では現状の家電をスマートタップと呼ばれる電力要求・電力消費パターンのモニタリングを行うコンセントに接続している。この機能を家電メーカが家電に直に組み込みさらに家電の操作を行うことにより、よりQOLを高めることが可能となる。
研究者
氏名 | 専攻 | 研究室 | 役職/学年 |
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前田 朋孝 | 学術情報メディアセンター | 岡部研究室 | 特定研究員 |
岡部 寿男 | 学術情報メディアセンター | 岡部研究室 | 教授 |
坂井 一美 | 学術情報メディアセンター | 岡部研究室 | 特定研究員 |