組み込み型特性センサの活用によるCMOS集積回路のエネルギー高効率化
Energy-efficient LSI Design with Embedded Performance Sensors

概要

CMOS集積回路の発展は単純にトランジスタの微細化で支えられてきたが、次の
2つの要因で今後の発展が難しくなってきた。1つ目は、様々な物理現象による
回路性能向上の限界である。2つ目は、モバイル機器の普及により長時間バッテ
リ駆動能力への市場需要の向上である。バッテリ駆動時間は処理当たりのエネ
ルギーと直結しており、エネルギー効率に注目した設計が重要である。本研究
では、回路に様々な特性センサを埋め込み、特性に応じてエネルギー効率が最
大となるような回路パラメータを動的に設定する技術を開発する。特性センサ
を考慮した回路設計により消費エネルギーの50%以上の削減が可能となる。

産業界への展開例・適用分野

ますます増大する高性能かつ低消費電力な集積回路の需要に対応させることが
できる。提案センサ技術は、消費電力や面積オーバヘッドが少なく、商品チッ
プに搭載可能である。回路のテストや動的な特性チューニングなど様々な応用
に提案センサを活用することができ、大幅な消費エネルギーやテストコストの
削減が可能となる。提案研究で開発する技術は、デバイスの性能を最大限発揮
させ、終製品の商品価値向上につながる。

研究者

氏名 専攻 研究室 役職/学年
Islam A.K.M. Mahfuzul 通信情報システム専攻 小野寺研究室 博士3回生
小野寺 秀俊 通信情報システム専攻 小野寺研究室 教授

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