ドメイン専門度・タスク難易度・検索成功度に基づくユーザ行動の生成モデル
Generative Model of User Behavior Based on Domain Expertise, Task Difficulty, and Search Success

概要

本研究では、Web検索時のユーザ行動に関するログデータから、各検索の成功度を推定する手法を提案する。提案手法では、検索の成功度に加え、ユーザのドメインに対する専門度、検索タスクの難易度という性質を考慮することで、ユーザの検索行動の生成モデルを構築する。提案手法の応用として、検索につまずいたユーザに対して成功ユーザの検索クエリを推薦することや、検索タスクの難易度に応じてユーザに対する支援戦略を切り替えることが考えられる。

産業界への展開例・適用分野

ログデータ分析に関する既存研究では、頻度ベースのアプローチが多く、発生頻度の高い検索行動ほど適合性が高いと考えられてきた。そのため、多くのユーザが失敗しやすい高難易度の検索タスク等に対しては、適切な分析が行えないという欠点が存在する。
本研究では、専門度・難易度・成功度を考慮したユーザ行動の分析を行うため、専門度の高いユーザの発見や、検索失敗時に典型的な行動パターンの抽出が可能となる。これは、Web検索に限らず、通販サイト等の各種Webサービスにおけるユーザ行動分析に応用可能であると考えられる。

研究者

氏名 専攻 研究室 役職/学年
梅本 和俊 社会情報学専攻 田中研究室 博士1回生
山本 岳洋 社会情報学専攻 田中研究室 特定助教
田中 克己 社会情報学専攻 田中研究室 教授

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