クエリ推薦への情報付加による協調検索の支援
概要
複数人で協調して検索を行うような「協調検索」が行われている。このような協調検索では、他のメンバーと検索行動が重複してしまう場合がある。これまでの協調検索の研究では、「重複を防ぐために情報を共有する必要がある」という点に焦点を当てている。しかし、検索行動の重複には、同じことについて詳しく検索できるといったメリットなどもあり、重複を防ぐことが一概に良いことだとは言えない。そこで、本研究では、「重複」という点に焦点を当てる。具体的には、推薦クエリに、そのクエリの検索結果がほかのメンバーとどの程度重複するかという情報を付加するというものである。
産業界への展開例・適用分野
現在の検索エンジンは未だに単独で検索することしか想定しておらず、他の人と協調して検索するということが考えられていない。さらに、複数人で同時に検索するという状況は実際によくある。そのため、様々な分野に応用できる。例えば、車に分乗して旅行している際に、食事する場所や次に行く場所を皆で検索して探すという状況がある。このとき、カーナビに協調検索を適用することが可能であると考えられる。
研究者
氏名 | 専攻 | 研究室 | 役職/学年 |
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大重 智志 | 社会情報学専攻 | 田中・田島研究室 | 修士2回生 |
山本 岳洋 | 社会情報学専攻 | 田中・田島研究室 | 特定助教 |
田中 克己 | 社会情報学専攻 | 田中・田島研究室 | 教授 |