動的ネットワークに対する探索手法とその応用
Application of search algorithm for dynamic networks
概要
複数の節点とそれらを繋ぐコスト付きの有向枝からなるネットワークモデルは、近年の計算機の発展と共に幅広い分野で応用がなされてきた。対象とするネットワークが持つ枝のコストの値は静的なものが主であったが、近年ではこの値に動的あるいは確率的な概念を取り入れる動きが多くみられるようになった。これにより従来よりも柔軟なモデリングが可能となり、さらなる工学的応用が期待できる。本研究では動的、確率的あるいは多次元的な要素を導入したネットワークに対して、特に任意の節点間の移動に関する経路の設計問題例を紹介し、その解法と工学的な応用例について述べる。

産業界への展開例・適用分野
道路ネットワークに対するカーナビゲーションシステムや公共交通機関を利用した目的地までのナビゲーションサービス、加えてコグニティブ無線などに関する無線通信経路設計問題などへの応用が考えられる。また、災害時の避難経路計画や危険区域での作業ロボットの移動経路生成などの応用も期待できる。
研究者
氏名 | 専攻 | 研究室 | 役職/学年 |
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清水 智広 | 数理工学専攻 | 物理統計学分野 | 修士1回生 |
梅野 健 | 数理工学専攻 | 物理統計学分野 | 教授 |