組込みマルチコアシステムでのタスク割付とスクラッチパッドメモリ割当の同時最適化
Simultaneous Optimization of Task Assignment and Scratch-Pad Memory Allocation in Embedded Multi-core Systems

概要

組込みシステムにおける消費エネルギー低減は、近年の非常に重要な課題となっている。消費エネルギー低減させる組込みシステムの構成として、マルチコアシステムやスクラッチパッドメモリ(SPM)が有用である。
本研究では、SPMを採用したマルチコアシステムにおける消費エネルギー最小化を目指す。他のコアが持つSPMを使用できるVS-SPMアーキテクチャにも対応する。まず、SPMを活用するための戦略を提案し、次に、その戦略において、消費エネルギーを最小化するようなタスクのプロセッサへの割付およびSPMのタスクへの割当を決定する整数計画法(ILP)による手法を提案する。

産業界への展開例・適用分野

組込みシステムは、家電機器や、信号機や産業ロボットといった産業機器、カーナビやエンジン制御ユニットなどの輸送機器に大別され、それぞれの産業分野で広く使用されている。上記の組込みシステムを使用している分野であれば、本研究で提案した手法を用いることで、消費電力の低減化やバッテリー寿命の伸長に貢献することができる。

研究者

氏名 専攻 研究室 役職/学年
松本 耕太朗 通信情報システム専攻 高木研究室 修士1回生
高瀬 英希 通信情報システム専攻 高木研究室 助教
高木 一義 通信情報システム専攻 高木研究室 准教授
高木 直史 通信情報システム専攻 高木研究室 教授

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