条件分割型適合性フィードバックによる特定人物画像検索システム
Specific Person Image Retrieval System via Condition-Separating Relevance Feedback
概要
様々な環境に設置された 防犯カメラで観測された映像から特定の人物を検索をする場合、
人物画像の特徴量は被写体の姿勢、照明などの撮影条件によって大きく変化し、
(1)同一人物の人物画像の特徴量間の距離が大きくなる、
(2)別人同士の人物画像の特徴量間の距離が小さくなる、
という2つの問題が生じる。
我々が提案する条件分割型適合性フィードバックでは、撮影条件を分類してフィードバックすることで、
各撮影条件の画像特徴量が混合されることを回避し、問題(1)(2)の両方に対処できる。
実際の防犯カメラ映像に対して検索を行うことで、本手法の有効性を確認した。

産業界への展開例・適用分野
近年、防犯、犯罪行為の証拠確保、歩行者動向分析などを目的として
街の至る所に数多くの防犯カメラが設置されている。
これらの防犯カメラ映像に対して特定人物画像検索を行うことで、
犯罪者追跡や迷子捜索などの特定人物の足取り調査支援や
人物流動解析によるマーケティング支援に利用できると考えられる。
研究者
氏名 | 専攻 | 研究室 | 役職/学年 |
---|---|---|---|
井関 洋平 | 知能情報学専攻 | 美濃研究室 | 修士1回生 |
川西 康友 | 学術情報メディアセンター | 美濃研究室 | 特定研究員 |
椋木 雅之 | 学術情報メディアセンター | 美濃研究室 | 准教授 |
美濃 導彦 | 学術情報メディアセンター | 美濃研究室 | 教授 |