広域無線LANに向けた同報通信技術
概要
高い信頼性が求められるデータを複数のユーザへ一斉送信するための技術として高信頼マルチキャスト方式が注目されている。しかし、従来の高信頼マルチキャスト方式は多数の端末が存在する場合を考慮していないため、このような状況下では長時間ユーザ側の送信を禁止することになり、遅延特性とフレーム廃棄率が悪化する。これを解決するため、グループ化を用いた高信頼マルチキャストを提案する。また、計算機シミュレーションを用いて遅延特性およびフレーム廃棄率を改善できることを示す。

産業界への展開例・適用分野
多数の無線端末が存在するスマートメータシステムでは、電力会社がスマートメータに対して電力料金や遠隔検針等の情報を一斉送信して電力需給の制御を行うため、一斉送信の際には高い信頼が求められる。また、電力会社はリアルタイムに電力情報を収集する必要があり、低遅延な通信が求められる。したがって本研究はスマートメータシステムへの応用が可能である。
研究者
氏名 | 専攻 | 研究室 | 役職/学年 |
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西岡 良 | 通信情報システム専攻 | 守倉研究室 | 修士1回生 |
小川 浩平 | 通信情報システム専攻 | 守倉研究室 | 修士2回生 |
西尾 理志 | 通信情報システム専攻 | 守倉研究室 | 助教 |
守倉 正博 | 通信情報システム専攻 | 守倉研究室 | 教授 |
山本 高至 | 通信情報システム専攻 | 守倉研究室 | 准教授 |