筋電位と姿勢を用いた立ち上がり動作の計測と予測
Rising motion measurement and prediction based on EMG and posture

概要

立ち上がり動作は日常生活において頻繁に現れる重要な動作であり、転倒などの危険を伴うことから、看護や介護などにおいてきめ細かな注意を払う必要のある動作となっている。本研究では、このような立ち上がり動作をできるだけ早く、予測・検出する手法について検討している。そのために、深度センサ付きカメラ、慣性センサ、筋電位センサを組み合わせて姿勢と筋活動を計測するシステムを構築し、得られたデータを用いて、立ち上がり動作の予測精度を調査してきた。これまでの実験では、複数部位の筋電位を用いることによって、殿部の離床時または直後のタイミングで立ち上がり動作の予測が可能であることが示唆された。

産業界への展開例・適用分野

運動器リハビリテーションや高齢者の介護において、立ち上がりの意図を精度よく予測・検出できれば、介助者が余裕を持って対応することができるだけでなく、種々の機器を立ち上がりを補助するために利用できる。例えば、パワーアシスト等による立ち上がり補助のための入力としたり、椅子やテーブルのような周辺機器に立ち上がり時の転倒防止のための能動的な機能を働かせるためのトリガとすることができる。

研究者

氏名	専攻	研究室	役職/学年
武田 健資	学術情報メディアセンター	中村研究室	修士2回生
井藤 隆秀	学術情報メディアセンター	中村研究室	博士1回生
近藤 一晃	学術情報メディアセンター	中村研究室	講師
中村 裕一	学術情報メディアセンター	中村研究室	教授

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