2次元波動方程式の時間域境界積分法の安定性について
On the stability of time domain BIEMs for the wave equation in 2D

概要

時間域の積分方程式の安定性の問題は周波数域の積分方程式に関連した特性方程式の非線形固有値問題に帰着され、特性方程式の固有値の虚部の正負が時間域の積分方程式の安定性を決定することを示す。2 次元波動方程式のTransmission問題を複数の定式化による時間域境界積分法で解き、解の安定性を調べるとともに、それぞれの定式化における特性方程式の固有値の振る舞いを調べる。数値計算により、数値解が不安定となる時間域境界積分法にはその特性根に正の虚部をもつものが存在することが確認できた。



産業界への展開例・適用分野

Transmission問題は透過性の介在物散乱体に対する波動散乱問題である。

波動方程式のTransmission問題は工学の様々な問題に現れ、その数値解法の開発は重要である。

研究者

氏名 専攻 研究室 役職/学年
福原 美桜 先端数理科学専攻 西村研究室 修士1回生

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