界面で蒸発・凝縮を伴う蒸気流の数値シミュレーション
Numerical simulation of vapor flows with evaporation/condensation on interfaces
概要
凝縮相界面で蒸発・凝縮を伴う流れを研究している。蒸発・凝縮を伴う流れは、界面近傍の強い非平衡性のため、局所平衡状態を前提とする通常の流体力学の枠組みだけで閉じた理論を構成することはできない。そこで我々は強い非平衡状態を取り扱うことができる分子気体力学に着目している。分子気体力学は分子の集団的振る舞いを統計的に記述する理論であり、分子の速度分布関数と凝縮相界面における適切な境界条件によって流れの振る舞いを記述することが可能である。本研究ではこの流体力学的方程式系を具体的諸問題に適用することを目的に研究を進めている。
産業界への展開例・適用分野
蒸発・凝縮を伴う流体機器内の流れ、あるいは液滴の蒸発、凝縮現象への応用が考えられる。
研究者
氏名 | 専攻 | 研究室 | 役職/学年 |
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谷 一輝 | 先端数理科学専攻 | 応用数理科学専攻 | 修士1回生 |