準専門家クラウドソーシングによる化合物の合成可能性判定
Synthetic Accessibility Assessment with Semi-expert Crowdsourcing

概要

本研究は、高度な化学知識が必要とされる化合物の合成可能性判定を、クラウドソーシングのアプローチを用いることで効率化することを目的とする。今回提案する手法では、化学に関してある程度の知識を有している準専門家9名に、(1)合成可能性の5段階での判定、(2)適切でない部分構造の指摘、の2種類の回答を依頼し、収集された回答を生成モデルによって統合することで、真の合成可能性を予測する。ランダムな構造置換により作成された新規化合物を対象にした実験の結果、提案手法によって専門家に匹敵する精度で合成可能性の判定を行うことができ、同時に準専門家の判定能力や適切でない部分構造に関する予測が得られたことを示す。

産業界への展開例・適用分野

創薬分野への適用が考えられる。

研究者

氏名 専攻 研究室 役職/学年
伊藤 駿 知能情報学専攻 鹿島・山田研究室 修士1回生

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