パターン認識技術の水産業への応用
Pattern Recognition Meets Fishery

概要

パターン認識技術を新たな分野–漁業–に適用することを目的として、海水温図から良漁場を推定する問題を、海水温パターンのクラスタリングによる良漁場クラスタ検出によって解く手法を提案します。類似した海水温パターンであればそこでの漁獲量の傾向は同じであるとの仮定のもと、海水温パターンから漁獲量そのものを推定するのではなく、 漁獲量の確率密度を推定します。実際のアカイカ漁の漁獲データを用いて実験を行った結果、提案手法により38%ほどの効率化を実現できることが示されました。

産業界への展開例・適用分野

本展示は、水産業への応用を目指した技術についての展示です。どれくらい魚が獲れるか?という問題は非常に難しい問題で、観測だけでは答えが得られないような回帰問題を解くことになります。このような一見答えが出るとは限らない問題に対して、点推定による回帰ではなく目的変数の分布を推定するアプローチによってこれを解決する手法を提案しており、このような問題は漁業に限定されたものではなく、漁業とは全く異なる領域への展開も期待できます。

研究者

氏名 専攻 研究室 役職/学年
飯山 将晃 学術情報メディアセンター マルチメディア情報研究分野 准教授
橋本 敦史 その他所属 教育学研究科 助教
笠原 秀一 学術情報メディアセンター マルチメディア情報研究分野 特定講師
美濃 導彦 学術情報メディアセンター マルチメディア情報研究分野 教授

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