超伝導磁束量子デバイスを用いたAES暗号処理回路
An AES cryptographic circuit using superconducting single-flux-quantum device

概要

半導体回路は微細化による集積度の向上や動作周波数の高速化によって性能を向上させてきた。しかし、微細化や高周波数化は消費電力を増加させており、また物理的な限界も近づいている。そこで我々は半導体回路に代わる素子として単一磁束量子回路(SFQ)回路に注目している。SFQ回路はジョセフソン接合により磁束量子を制御することで動作する回路で、半導体回路と比べ高速かつ低消費電力で動作することが可能である。ADVANCED ENCRYPTION STANDARD(AES)は共通鍵暗号アルゴリズムの一つであり、現在広く使われている。本研究ではSFQでAES処理回路を実装する手法を提案する。

産業界への展開例・適用分野

SFQ回路は従来の半導体回路と比べて低消費電力であり低消費電力である。現在、通信の安全性が重視されるようになっていることから暗号化は重要になっている。AESは広く使われる暗号化方式であることから、AESの処理を高速かつ低消費電力で実行できることは重要になっている。

研究者

氏名 専攻 研究室 役職/学年
松岡 裕志 通信情報システム専攻 高木研究室 修士1回生
高木 一義 通信情報システム専攻 高木研究室 准教授
高木 直史 通信情報システム専攻 高木研究室 教授

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