IoTビッグデータ解析の基盤となるエッジ-クラウドコンピューティング連携システム
Edge-cloud computing cooperation system as the basis of IoT big data analysis

概要

近年、IoT機器により収集されたビッグデータの解析のため、大量の計算を低遅延で行う必要性が高まっている。このような計算は、ネットワーク上のクラウドやエッジに配置された計算資源を利用して実行可能である。しかし一般に、クラウドは豊富な計算資源を持つが遅延が大きく、エッジは少ない計算資源しか持たないが遅延が小さいというトレードオフが存在するため、両者を連携させて利用する必要がある。本研究では、端末がデータを取得してから計算処理結果を取得するまでの時間を元に、エッジとクラウドの最適な利用割合を評価するシステムを提案する。本出展では特に道路交通情報のリアルタイム予測・配信というアプリケーションに着目する。

産業界への展開例・適用分野

計算量が多く、リアルタイム性の高いサービス全般への産業応用が想定される。例えば、拡張現実(AR)やバーチャルリアリティ(VR)、自動運転車など、クラウドコンピューティングにより計算処理が行われるサービスは、エッジコンピューティングとの連携により、データ取得から計算処理結果取得までの遅延時間を短縮することが見込まれる。この際のエッジコンピューティングを用いる割合を、本評価システムによって最適化することが可能となる。

研究者

氏名 専攻 研究室 役職/学年
稲垣 悠一 通信情報システム専攻 大木研究室 修士1回生

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