複雑ネットワーク解析による著者推定
Authorship attribution based on complex network analysis
概要
テキストが電子化される現代において、筆跡鑑定で著者推定を行うのは困難になりつつある。そこで近年、文章の筆跡以外の特徴から著者を推定する手法が多く提案されている。計量言語学において、文章の特徴は主に単語の長さ、単語の出現頻度、bigramの出現頻度などの指標を用いて定量化されている。本研究では、文章を単語のネットワークとして見る手法によりモデル化し、複雑ネットワーク解析により抽出した特徴量に基づき、日本語文章について著者推定を行った。

産業界への展開例・適用分野
複雑ネットワーク解析の適用による自然言語処理分野の拡張が期待される。また個々人の言語表現の違いを把握することにより、新たな個人認証法の展開や、AIへの応用が期待される。
研究者
氏名 | 専攻 | 研究室 | 役職/学年 |
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角谷 祐輝 | 複雑系科学専攻 | 非線形物理学講座 | 修士1回生 |