RGB-Dカメラを用いた人体遮蔽予測に基づくプロアクティブミリ波基地局切替制御
Proactive handover system based on human blockage prediction using RGB-D cameras for mmWave communications
概要
ミリ波通信では、歩行者による人体遮蔽により、通信性能が著しく劣化する。
この人体遮蔽問題解決手法としては、受信電力やフレーム損失率などの通信品質の変動を検知して基地局切替するリアクティブ基地局切替制御があるが、制御が完了するまでの一時的な通信品質の低下は避けられない。
本稿では、RGB-Dカメラを用いた人体遮蔽予測に基づきプロアクティブに基地局切替制御を行う手法を提案する。提案手法は、RGB-D カメラにより歩行者の位置や速度を推定し,人体遮蔽発生時間を予測し通信品質が劣化する前に基地局切替を行うことで、高効率かつ高信頼なミリ波通信を実現する。最新のミリ波無線LAN機器を用いて実装し実験により人体遮蔽発生時のスループットを向上することを示す。
産業界への展開例・適用分野
ミリ波通信は第五世代移動通信や次世代無線 LAN など次世代無線アクセスネットワークにおける主要技術の一つとして盛んに研究開発が行われている。
本研究ではミリ波通信における人体遮蔽問題を抜本的に解決する極めてユニークな提案として、RGB-Dカメラを用いた人体遮蔽予測とプロアクティブ基地局切替制御手法を提案するのみならず、実験的にもその効果を確認しており、産業界の発展に大きく貢献することが期待される。
研究者
氏名 | 専攻 | 研究室 | 役職/学年 |
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小熊 優太 | 通信情報システム専攻 | 守倉研究室 | 修士1回生 |
西尾 理志 | 通信情報システム専攻 | 守倉研究室 | 助教 |
山本 高至 | 通信情報システム専攻 | 守倉研究室 | 准教授 |
守倉 正博 | 通信情報システム専攻 | 守倉研究室 | 教授 |