社会教育フィールドにおける質的研究法の情報学的探究
Informatics inquiry on qualitative research method in social education field

概要

伝統的な工学的手法とは異なる方法論として,エスノグラフィやグラウンデッドセオリー・アプローチなど従来社会科学の領域を中心に用いられてきた質的研究法がある.本研究では,質的研究法が本来持つ良さを失うことなく,それを情報学の立場からどのように発展させることができるかを検討するための研究拠点作りを行う.参加型プロダクション,インクルーシブデザイン,異文化コラボレーションなどのフィールドにおける質的研究において,知識創造理論,定性的情報理論,特許工学の考え方,センシング技術など,工学や経営学の理論や方法を導入し,質的研究法をフィールド情報学の方法論として確立することを目指す.

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産業界への展開例・適用分野

質的研究法のひとつであるエスノグラフィはイノベーティブなサービスや製品開発の方法論である。4年前から開催されているエスノグラフィの国際会議EPIC (Ethnographic Praxis in Industry Conference)では、各国の産業界から多くの参加者が訪れ、自社のサービスや製品開発にエスノグラフィをどのように適用できるか熱心に議論している。

研究者

氏名 専攻 研究室 役職(学年)
辻 高明 社会情報学 喜多研究室 特定研究員

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