Smart Kitchen: "そっと見守る"調理支援システム
A Smart Kitchen: Automatically Understand and Support Cooking Activity

概要

本研究ではユーザをそっと見守り、料理教室の先生のように必要に応じて適切なタイミングで調理をガイドするシステムキッチンの実現を目指しています.「しゃべるDSお料理ナビ」などの既存システムでは,ユーザは調理中にシステムを操作する必要があります.しかし,1)調理中には複雑なデバイスの操作が難しい,2)ユーザが把握していないことはシステムも把握できない,などの根本的な問題があります.本研究ではカメラやマイク,その他のセンサをキッチンに組み込むことでシステムに調理の状況を自動的に把握させるための様々な認識技術と,認識結果に基づいたより高度な支援システムの開発を行っています.

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マルチメディア入出力をそなえたシステムキッチン

産業界への展開例・適用分野

本システムは,従来販売されているシステムキッチンに(車購入時のカーナビのように)オプションとして提供されることを想定しています。このシステムを通して各家庭での調理履歴を取得し、冷蔵庫内の在庫管理などと結びつけることによって各家庭の状況に応じた高度なレシピの推薦が可能になると考えられます。また,他の情報家電と連携して,その家庭の設備、利用実態に即した支援サービスを提供することなども考えられます.さらに、普及が進めば、このようなキッチン組み込み型のシステムの為の調理コンテンツ(あるいは料理に関する広告)の受信、あるいは一般家庭発の調理コンテンツの配信などを、インターネットを介して行うことで、新しいビジネスチャンスが生まれると考えられます。

研究者

氏名 専攻 研究室 役職(学年)
橋本 敦史 学術情報メディアセンター 美濃研究室 博士後期1年

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