ユーザの感性に配慮したスキル可視化の支援に関する研究


概要

本研究では、「感性的な表現によるスキル継承場」として楽器演奏スキルの指導過程を対象に、感性的な言語表現の持つ情報の内容的側面の流れを可視化し、その緩やかな指針を導き出すことを目指す。具体的には、フィールド調査とワークショップによる検証を併せて、スキル継承に用いられる感性的表現に対する認知言語学的なアプローチによる意味構造の分析を行う。これらの結果から受け手と伝達者の情報の授受過程を情報チャネルの成立と捉え、意味構造の伝達過程を定性的情報理論により記述する。



URL

http://www.symlab.sys.i.kyoto-u.ac.jp/~motoyosi/


産業界への展開例・適用分野

本研究は、熟練者 ? 受け手、あるいは熟練者 - システム間における情報の流れを理論的に理解し、これに基づくインタフェースデザイン開発の研究と位置づけられる。これは特に多様性を含めた定性的な情報の共有過程に対する緩やかな拘束を導き出し、知能メディアを利用した感性情報伝達に関わるインタフェース設計論に新たな指針を与えるものである。さらに定性的情報理論の応用領域を広げる意義も大きい。

展示責任者

氏名: 本吉 達郎
所属: 情報学研究科 知能情報学専攻 人間機械共生系講座 共生システム論分野(片井研)
役職: 博士課程後期4年
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