大規模データ解析のための特異値分解アルゴリズムとその応用への取り組み


概要

画像処理やデータ解析など、幅広い工学分野の基礎となる計算の一つに特異値分解(固有値分解)がある。この特異値分解はデータ群から、そのデータ群の持つ「特徴」を算出する数学的手法である。近代では取り扱うデータの量がますます増大しており、精度を保ちながら高速に計算することが求められている。本研究では可積分系の理論を基礎として、新しい高速・高精度な特異値分解アルゴリズムの開発に成功した。



URL

http://www-is.amp.i.kyoto-u.ac.jp/ http://www.konda-co.com/


産業界への展開例・適用分野

高精度な特異値分解の高速化が可能になったことで、それまで計算に時間がかかりすぎて不可能であったり、リアルタイムの処理が必要なためより高速な計算が求められている応用分野への適用が期待される。例としては、次世代移動体通信の基礎となる信号分離、高速・高精度な画像圧縮、そして医療画像のデータ解析などであり、研究を進めている。

展示責任者

氏名: 譽田 太朗
所属: 情報学研究科 数理工学専攻 応用数学講座 数理解析分野(中村研)
役職: 博士後期課程2年
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