離散値入力型制御系のためのフィードバック変調器


概要

フィードバック変調器(FBM)とは、制御入力(アクチュエータの出力)が離散値となるような制御系のためのアナログ/ディジタル変換器の一種である。従来の制御理論で設計されたコントローラが出力する連続値の信号を受け取り、制御系の応答を保つような離散値信号に変換するものである。離散値信号の切り替え周期を陽に考慮していることが特徴であり、反応が遅く、頻繁なスイッチングができない低コストなアクチュエータを用いる場合に特に有用性を発揮する。



URL

http://www.robot.kuass.kyoto-u.ac.jp


産業界への展開例・適用分野

リレー、油空圧シリンダ(バルブ)、DCモータのブリッジ駆動回路など、離散的なアクチュエータを有するほとんどの制御系で利用できる。また構造が単純であるため実装が容易である。現状でパルス幅変調器(PWM)を用いている制御系ならばそのままFBMに置き換えることが可能で、制御性能の向上またはより低コスト・軽量なアクチュエータで同等の性能を発揮することが期待できる。

展示責任者

氏名: 石川 将人
所属: 情報学研究科 システム科学専攻 人間機械共生系講座 機械システム制御分野(杉江研)
役職: 講師
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