協力マルチホップ無線伝送方式の研究開発

概要

遍在する多数の無線機間での協力した無線中継によって実現する協力マルチホップ無線ネットワークは、総送信電力の削減や面的周波数利用効率改善が可能であり、ユビキタス時代の通信として有望である。このネットワークでは繰り返し中継によって生じる伝送特性の劣化が大幅に抑制できる。伝送特性の理論的な解析、マルチパス伝搬路に対応できる無線中継方式、中継局同期方式、試作装置による伝送実験等、最近の研究成果を紹介する。

URL

http://www-lab14.kuee.kyoto-u.ac.jp

産業界への展開例・適用分野

無線中継機能を備えた小型機器が相互に協力して従来よりも遠距離との通信が可能となる。屋根、窓際、電柱上、車等に設置した無線中継器によって地域の安全・安心、広報、緊急通信等の基盤として利用できる。また、携帯電話の不感地対策、有線網との統合によりユビキタスネットワーク実現にも応用できると考えられる。

展示責任者

氏名: 村田 英一

所属: 情報学研究科 通信情報システム専攻 通信システム工学講座 ディジタル通信分野（吉田研）

役職: 准教授