FFT等化器におけるフェージング歪みの補償法


概要

遅延スプレッドの大きなマルチパス伝送路においてFFT等化器は簡易な回路構成で優れた伝送特性を有することが知られている。ところが、FFT等化器は高速フェージング伝送路ではその特性を劣化させる。そこで、本研究はフェージングの高速化に伴い発生する歪を除去することで、高い等化特性を発揮するFFT等化器の構成を提案する。提案法はクロック周波数による正規化最大ドップラー周波数が0.0005のフェージング伝送路で、従来法より三桁BERを低減できる。



URL

http://www.imc.cce.i.kyoto-u.ac.jp/member/


産業界への展開例・適用分野

携帯電話等に代表される無線通信システムの更なる高速化を目指して研究が進められている。従来OFDM変調が盛んに用いられてきたが、消費電力の制限より端末から基地局へはシングルキャリア方式が検討され、基地局にはFFT等化器の利用が想定される。

展示責任者

氏名: 橋本 幸一郎
所属: 情報学研究科 通信情報システム専攻 通信システム工学講座 伝送メディア分野(守倉研)
役職: 博士前期課程1年
PAGE TOP