ディジタル制御理論による新しいマルチメディア信号処理


概要

ディジタル信号処理の基礎理論である Shannon のサンプリング定理は、もとのアナログ信号が Nyquist 周波数以下に完全に帯域制限されていると仮定しているが、現実にはその仮定は成り立たない場合が多い。一方、サンプル地背制御理論を用いることにより、その仮定を取り除くことが可能である。本出展では、サンプル値制御理論を用いた信号処理による音声処理、画像・動画処理、ディジタル補聴器の設計例を示し、この新しい処理方法の有効性を紹介する。


ディジタルオーディオ用 YY フィルタ試作機


URL

http://www-ics.acs.i.kyoto-u.ac.jp/~yy/index-j.html


産業界への展開例・適用分野

サンプル地制御理論にもとづく圧縮音源(MP3など)の再生システム(LSI)が三洋電機との共同開発で商品化されており、オーディオファンの間で「YYフィルタ」と呼ばれ、人気を博している(現在までに約300万石が出荷されている)。また、京都ディジタルアーカイブ研究センターにおけるSPレコードからの音源のノイズ除去と音質改善にも同技術が使われている。

展示責任者

氏名: 山本 裕
所属: 情報学研究科・複雑系科学専攻 知能化システム分野(山本研)
役職: 教授
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