クラウドコンピューティングシステムにおける確率的プロテクション保証モデル
Probabilistic protection guarantee model for cloud computing system

概要

インターネットを介して計算資源やサービスを顧客に提供するクラウドコンピューティングは、我々の生活に広く浸透している。クラウド事業者は計算機の障害発生時にもサービスの提供を継続するため、あらかじめバックアップ用の計算機を確保する必要がある。本研究では、同時発生する複数の障害に対して一定確率以上での復旧を保証するバックアップ計算資源の割り当てモデルを提案する。バックアップ計算資源を複数の計算機で共有することにより、単純な二重化と比較して必要な計算資源の量を削減することが可能である。さらに、複数拠点にまたがるプロトタイプクラウドシステムを構築し、提案モデルに基づく障害復旧実験を行った結果を報告する。

産業界への展開例・適用分野

本提案モデルは、実際のクラウドコンピューティングシステムをはじめとする、複数同時障害に対するバックアップ手法が必要な各種システムの設計への応用が想定される。顧客が要求するサービス品質保証(SLA: Service Level Agreement)を満足するようなバックアップ資源の割り当てを、より少ない資源量で設計することが可能になり、設備コストや運用コストの削減につながることが期待される。

研究者

氏名 専攻 研究室 役職/学年
He Fujun 通信情報システム専攻 大木研究室 博士2回生

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