安定マッチング問題に対するアルゴリズム研究
Research on algorithms for stable matching problems

概要

異なる2つのグループ(例えば学生と研究室)の各メンバーが他グループのメンバーに対する希望順位を持っている際、その希望に基づいた「安定性」という性質を満たす配属を安定マッチングという。安定性とは、現在の配属から逸脱しても得をしないという、いわゆる均衡の概念である。安定マッチングは研修医配属をはじめとする配属システム、腎臓交換移植、ルーターの入力ポートと出力ポート間のマッチング、チェスの対戦表作成など、広範囲に利用されている。本展示では、安定マッチングの基本的性質や利用例、発表者のこれまでの研究成果などを紹介することにより、他分野や産業界とのコラボレーションを目指す。

産業界への展開例・適用分野

医学部を卒業した研修医の病院への配属システムでは、アメリカ、イギリス、日本、カナダ等で安定マッチングが利用されており、日本では歯科医の研修医配属にも利用されている。また、ボストン市やニューヨーク市における高校選択、東京大学や早稲田大学における学生の学部への配属、九州大学工学部での卒論生の研究室配属等の報告もある。さらに、アメリカ、オランダ、韓国などでは腎臓交換移植に利用する例も報告されている。

研究者

氏名 専攻 研究室 役職/学年
宮崎 修一 学術情報メディアセンター 高機能ネットワーク研究分野 准教授

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