学習型インペインティングとオプティカルフローによる海水温画像の欠損修復
Restoration of Sea Surface Temperature Images by Learning-based Inpainting and Optical Flow

概要

海水温画像は衛星で観測される。しかし、海表面は雲で一部が隠されている場合があり、雲で隠されている箇所の海水温は観測することができない。
従来はデータ同化によって欠損した箇所の情報を補ってきた。しかし、データ同化による手法は計算量が大きく、リアルタイムアプリケーションで利用できない。
そこで、本研究では海水温画像をリアルタイムに修復する手法を提案する。
海水温には一定のパターンがあるので、学習型インペインティングで修復する方法が考えられる。
また、海水温の変化は雲の変化よりも遅く、数日前の情報からも修復できる。
以上の2通りで修復した画像を統合し、最終的な修復結果とする。

産業界への展開例・適用分野

海水温画像は、例えば漁獲量予測などで用いられている。データ同化による修復は漁獲量予測のようなリアルタイムアプリケーションに利用することができず、今までは雲による欠損部分の正確な情報を利用できなかった。本研究の手法を適用することでこれが可能になる。

研究者

氏名 専攻 研究室 役職/学年
柴田 哲希 知能情報学専攻 美濃研究室 修士1回生
橋本 敦史 その他所属 美濃研究室 助教
飯山 将晃 知能情報学専攻 美濃研究室 准教授
美濃 導彦 知能情報学専攻 美濃研究室 教授

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