様々な状況に適応可能な複数利用者のための最適合流経路アルゴリズム
Multi-user Routing Optimization with Path-sharing

概要

GoogleやTeslaによる自動運転や, uberなどによるタクシー配車システムの出現により, 現代の交通手段はますます多様化する一方, 膨大な交通量による都市圏での交通渋滞や環境汚染が深刻な問題となっている. こうした問題の解決策の一例として近年, タクシーの相乗りが大きな注目を集めており、uberPOOLなどで既に実用化が進んでいる. 本研究では, 人同士の相乗りに限らず, 様々な種類のオブジェクトが複数同時に移動する際に, 互いに合流することを考慮した問題の定式化と効率的な手法を提案し, これが渋滞の緩和や移動・配送コストの削減, 災害時・介護の現場での高齢者・障害者の移動支援など, 現代の様々な現実問題を解決するための有効な手段であることを示した.

産業界への展開例・適用分野

自動車が乗客を運ぶ例に本研究を適用した場合には、ライドシェアリングのように複数の自動車が合流・分離しながら複数の乗客を効率的に目的地へ連れていくような経路を推薦することが可能である。これは自動車が貨物を運搬するようなケースでも同様で、いかに少ない台数の自動車で与えられた貨物を運び切るかという問題にも適用できる。その他、友人である歩行者同士が経路を共有して一緒に楽しく移動することができる経路の推薦など、本研究の応用範囲は非常に広範である。

研究者

氏名 専攻 研究室 役職/学年
瀧瀬 和樹 社会情報学専攻 吉川・馬研究室 修士1回生
浅野 泰仁 社会情報学専攻 吉川・馬研究室 特定准教授
吉川 正俊 社会情報学専攻 吉川・馬研究室 教授
張 信鵬 社会情報学専攻 吉川・馬研究室 研究員

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