6G新周波数帯FR3の高効率利用を実現する15 GHz帯周波数共用型セルラシステム被干渉キャンセラ

概要

移動通信における周波数資源の確保のため、FR3(14.8–15.35 GHz)の新たな割当が2027年に開催予定の世界無線通信会議(WRC27)で議論される見込みである.日本国内では15 GHz帯には固定マイクロ波中継システムが割り当てられており,非常に高利得な指向性アンテナを用いるこれら既存システムとの周波数共用について検討が必要となる.本発表では一次利用者が送信するシングルキャリア変調信号による干渉を第5世代移動通信システム(5G)がブラインドで推定・抑圧することで,干渉により運用が従来困難だったエリアにおいても安定的に通信可能とする手法を提案し,計算機シミュレーションによる基本評価によりその有効性を示す.

産業界への展開例・適用分野

本研究成果により,新しい周波数帯であるFR3におけるローカル5Gを含む次世代セルラシステムの安定的な利用を実現する.FR3における550 MHz以上の帯域幅確保が実現できれば,収容ユーザ数の大幅拡大やスループットの大幅向上等,様々な恩恵を享受でき,あらゆる産業分野におけるDX推進等の実現に寄与できる.本研究開発は,総務省「電波資源拡大のための研究開発(JPJ000254)」(ミリ波帯等における移動通信システムの展開に関する研究開発)によって実施した成果を含む.

研究者

氏名 コース 研究室 役職/学年
山本尚輝 通信情報システムコース 原田研究室 修士1回生