近年、自動運転の要求を含め、車両間通信の高度化が推進されており、それを実現するシステムとして5GによるセルラV2X(Vehicular-to-Everything)が注目されている。その中で、通信範囲の拡大を目的とした中継通信が研究されている。しかし、従来方式では通信品質評価の指標としてSNR(Signal-to-Noise Ratio)を利用する一方、SNRは車両の移動による通信路の遮蔽により大きく変動し長期的に安定する中継経路を構築できず、通信失敗を招くという課題がある。当研究室では、車載カメラに着目し、取得した画像情報から通信路の見通し状態を予測することで、将来的に安定するリンクを選択する経路構築法およびスケジューリング方式を提案している。本発表では、提案アルゴリズムと評価結果について紹介する。

本研究が対象とする 5GセルラV2X通信は、自動運転の安全性向上や協調運転の実現に不可欠な基盤技術である。特に、カメラによる見通し状態予測を用いた通信制御は、交差点など遮蔽の多い都市環境において通信品質を安定化でき、安心安全な自動運転を実現する要素技術として、自動車分野への応用が期待される。本研究の一部は国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の委託研究(JPJ010017C07501)により得られたものである。
| 氏名 | コース | 研究室 | 役職/学年 |
|---|---|---|---|
| REN YIJIA | 通信情報システムコース | 原田研究室 | 修士1回生 |
| 中上拓磨 | 通信情報システムコース | 原田研究室 | 修士2回生 |
| 香田優介 | 通信情報システムコース | 原田研究室 | 助教 |
| 原田博司 | 通信情報システムコース | 原田研究室 | 教授 |