ミリ波無線通信は従来より高いキャリア周波数を用いることにより広い帯域幅を利用可能であり、次世代のアプリケーションに必須であるギガビットレートの高速通信を実現することが期待されている。特に、本研究ではユースケースとして無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を想定し、実際の通信環境におけるミリ波伝搬特性をシミュレーションし、仮想空間においてミリ波無線LANの伝送特性を評価可能なディジタルツインを提案する。具体的には、屋内でのミリ波のマルチパス伝搬特性をシミュレートし、ミリ波WLANの国際標準化規格であるIEEE802.11adの信号フォーマットにおける伝送特性の評価を行える。提案ディジタルツインの実行結果を実環境での電波伝搬測定と比較し、その整合性を評価する。

本シミュレータによって、ミリ波無線LANの伝送特性を、実際に無線機を運用することなく仮想空間上で評価 できるようになり、VR・ARや、高精細映像伝送、ファイル共有を目的とした屋内近距離高速伝送システムの設計、運用への応用が期待される。本研究の一部は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT) の委託研究(JPJ012368C04201)、および、JSPS科研費 JP25K17610の助成を受けたものである。
| 氏名 | コース | 研究室 | 役職/学年 |
|---|---|---|---|
| 遠藤浩明 | プラットフォーム学卓越大学院プログラム | 原田研究室 | 博士1回生 |
| 王一帆 | 通信情報システムコース | 原田研究室 | 修士2回生 |
| 香田優介 | 通信情報システムコース | 原田 | 准教授 |
| 大見則親 | 通信情報システムコース | 原田研究室 | 研究員 |
| 原田博司 | 通信情報システムコース | 原田研究室 | 教授 |