ネットワーク上の最適輸送(物資を初期分布から所望の分布へ最も効率的に輸送すること)は物流や送電,通信などを応用にもち,様々な分野で活用されている重要な研究トピックである.実用的には輸送に利用可能な乗り物の台数が制限されている場合が想定されるが,限られた台数の乗り物を共有しながら移動することを考慮した最適輸送問題に取り組んだ先行研究は未だにない.上記のような最適輸送問題に対して,直接的に解くことは計算時間がとても遅く非実用的であるため,本研究ではある程度良い輸送計画を高速に計算するアルゴリズムを開発する.

モビリティ分野における物流や相乗りへの応用が挙げられる.交通網をネットワーク,輸送される人や物資の出発地と目的地をそれぞれ初期分布と所望の分布とみなすと,これはまさにネットワーク上の最適輸送問題である.また,輸送に利用可能な乗り物の台数が制限されている状況は実務的にも十分想定される.このような制限は,所有車両数そのものの上限に起因する場合や,省エネルギー・運用効率化の観点から意図的に運用台数を削減する場合など,さまざまな理由により生じ得る.本研究で開発したアルゴリズムにより得られた輸送計画を社会実装することで,効率的な輸送の実現が期待できる.
| 氏名 | コース | 研究室 | 役職/学年 |
|---|---|---|---|
| 江波祥樹 | 数理工学コース | 制御システム論分野 | 博士2回生 |
| 加嶋健司 | 数理工学コース | 制御システム論分野 | 教授 |