ロボットいじめとユーモア
Robot Abuse and Humorous Robot

概要

ロボットが公共の場に置いて人間の代替として仕事を行い人間とコミュニケーションを取る中で、人間相手には起こらない様々な問題が発生します。例えばそれはロボットの知識を試すような質問であり、時にはロボットに対する暴言やロボットに対する暴行も発生し、ロボットの指示を無視することも発生します。ロボットの利用は人間にない新しい価値の創出が期待されている一方で、これらの問題を解決しなければ人間の代替としては機能しません。
本研究ではこの問題に対し、ユーモアを用いた解決を試みます。また、他文化との比較研究を行い、その一般性とローカライゼーションの必要性を確かめます。最終的には実際にフィールド上で自動的に問題に対処し、人間にない新たな価値を創出するロボットの実現に取り組みます。

産業界への展開例・適用分野

まず、ソーシャルロボットに対するロボットいじめの実例はアメリカなど数カ国で共通して見られる事象であり、この課題は将来必ず解決されるべき重要なものです。また、ロボットいじめを行う主体の多くが子供であることから、このような機能はサービス業のみならず、教育現場においてロボットが導入されるにあたっても重要であると考えられます。さらに、ユーモアのような高度なコミュニケーションを行うロボットが普及することで、介護などの医療現場でのさらなる活躍も期待できると考えられます。

研究者

氏名 コース 研究室 役職/学年
Yuto USHIJIMA 社会情報学コース 神田研究室 博士1回生