弁別学習課題における行動特性と脳活動に基づく精神疾患のリスク評価
Assessing Risk for Psychosis Based on Brain Activity and Behavior in Discrimination Learning

概要

統合失調症やうつ病などの精神疾患は、私たちの日常生活に支障をきたすため、それらの原因を明らかにし、リスクを客観的に評価することは重要な課題である。本研究の目的は、弁別学習課題中におけるヒトの行動や脳活動と精神疾患リスクとの関係を理解することである。弁別学習とは、2つ以上の知覚刺激に対して異なる反応を学習する過程を指す。
本研究では、弁別学習の行動特性が精神疾患リスクと関連しているという仮説を立て、弁別学習課題を用いてオンライン実験および脳活動を測定するfMRI実験を実施した。実験参加者の行動結果を再現するモデルを構築し、設定したパラメーターと精神疾患リスクとの関係を調べた結果、いくつかのパラメーターが精神疾患リスクと相関していること、またそれらに関連する脳領域が明らかとなった。

産業界への展開例・適用分野

精神疾患の診断指標への応用

研究者

氏名 コース 研究室 役職/学年
林浩次郎 システム科学コース 論理生命学研究室 博士2回生
金京千紗子 システム科学コース 論理生命学研究室 修士1回生
石井信 システム科学コース 論理生命学研究室 教授