現代の理工学分野の研究開発,ものづくりにおける重要な技術として計算機による数値シミュレーションがある.大規模な線型方程式の求解は,それらの数値シミュレーションを構成する主要な処理の一つであり,その高速化には大きな意義がある.特に,半導体微細化の限界等の理由から,従来の計算機性能の向上が困難となるなかで,次世代デバイスの利用した線型方程式求解の高性能化が期待されている.これらの背景を踏まえ,整数演算を活用して線型方程式を求解する手法を開発した.整数演算は,浮動小数点演算と比較し効率性に優れており,近年のGPU等のアクセラレータや次世代的な量子デバイス等において優位性がある.整数演算による線型方程式の求解を実現した本成果により,次世代デバイスの計算資源を最大限に活用し,数値シミュレーション技術の新たな可能性を切り拓くことが期待される.
ものづくりの現場での数値シミュレーションの高度化
氏名 | コース | 研究室 | 役職/学年 |
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鈴木謙吾 | 学術情報メディアセンター | スーパーコンピューティング分野 | 助教 |
岩下武史 | 学術情報メディアセンター | スーパーコンピューティング分野 | 教授 |