クローン繁殖マンリョウのモデル植物化の試み
Trial of treating clonal reproduction A. crenata as model plants

概要

マンリョウ(Ardisia crenata)は園芸植物として多様な形質が知られている。一方でこれまでの研究からマンリョウがクローンで繁殖することが判明している。園芸品種でもクローン繁殖することが確認されており、多様な系統はごく少数の突然変異によって説明される可能性が高い。そこで、マンリョウの全ゲノムを解析し、園芸品種すべての系統や突然変異を明らかにして「モデル植物化」することで、クローン形質も含めた産業用のモデル植物を作成することを目指す。

産業界への展開例・適用分野

産業界での適用例としては農産物の無受粉結実や、園芸品種における系統の種子保存に関して応用が可能であると考えられる。また、クローン化した植物を用いて遺伝子のノックイン、ノックアウト、機能調査等、均質であることを担保できることにも発展性が存在する。

研究者

氏名 コース 研究室 役職/学年
野依 航 プラットフォーム学卓越大学院プログラム 熱帯林環境学研究室 博士1回生
北島 薫 プラットフォーム学卓越大学院プログラム 熱帯林環境学研究室 教授