近年の通信帯域の逼迫や無線通信の大容量高速化への要望により,ミリ波・テラヘルツ波の利用による広帯域高速通信の仕様化が推進されている.しかし,ミリ波・テラヘルツ波帯では搬送波周波数が高く,伝搬特性が従来の周波数帯とは異なるため,測定に基づく伝搬特性の正確な把握が必要である.当研究室では屋内近接高速通信システムの実用化に向け,58.32 GHz帯,95 GHz帯,105 GHz帯での伝搬実験・モデリングを実施している.本発表ではそこで新たに開発された伝搬特性の測定手法について紹介する.
本研究が着眼するミリ波・テラヘルツ波通信は,広帯域が要求される映像伝送(スポーツ中継・VRなど)や自動運転・V2Xへの応用が考えられる.ミリ波・テラヘルツ波の正確かつ広範な伝搬特性の測定を可能とする本研究は,これらの通信システム設計への応用が期待される.本研究の一部は国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の委託研究(JPJ012368C04201)により得られたものである.
氏名 | コース | 研究室 | 役職/学年 |
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遠藤浩明 | 通信情報システムコース | 原田研究室 | 修士1回生 |
香田優介 | 通信情報システムコース | 原田研究室 | 助教 |
大見則親 | 通信情報システムコース | 原田研究室 | 研究員 |
原田博司 | 通信情報システムコース | 原田研究室 | 教授 |