京都大学情報学研究科は、1998年に我が国初の「情報学」の研究科として創設され、約120名の教員と約660名の大学院生を擁する我が国最大規模の研究科です。研究分野は、狭義のICTだけでなく、数理・データサイエンス・AIのほぼあらゆる領域を包含しています。運営費交付金に加えて、毎年様々な公的機関・企業様から約10億円の外部資金を頂いて、独創的・最先端の研究を行っています。「京都大学ICTイノベーション」は、その研究成果を広く発表するとともに、今後の産官学連携・人的交流につなげていく場です。多くの方のご参加をお待ちしています。
学術情報メディアセンターは、学内外の方々と共に研究を進める共同利用・共同研究拠点として、最先端の性能を持つスーパーコンピュータを設計・導入・運用し、情報基盤を用いた学際的な共同研究を実施しています。新たな取り組みとしてデータ駆動型研究に資する計算資源の整備を進めており、文系と理系の学術分野を横断する異分野融合・新分野創成を推進し学術・社会のイノベーションを創出していきます。今回のICTイノベーションでは、共同研究の成果とともに、さまざまな分野に展開可能なシーズとなる技術を展示いたしますので、本センターとの連携活動の出発点としてご活用ください。
京都大学は、2021年度から、5年一貫の博士課程「プラットフォーム学卓越大学院プログラム 」を情報学研究科、農学研究科、医学研究科、防災研究所、公共政策大学院が連携してスタートさせました。
このプログラムは情報技術と通信技術を融合させた情報学と、情報やデータ創造し、価値創造を行う現場領域(農学、医学、防災等)および文系学術との系統的な連携によりプラットフォーム学を新たに創造し、この複数専攻領域からなるプラットフォーム学の知識と高度かつ独創的な基盤技術に関する研究力を取得できる教育プログラムを提供し、世界を牽引するプラットフォーム構築者を育てるものです。ICTイノベーションでは、このプラットフォーム学卓越大学院の概要、入学・履修関連情報、履修生の研究成果、産学官連携の方法等の紹介を行います。