研究者と漁業者の双方を支援するデジタル操業日誌システムの開発
Development of a digital operation logbook system to support both researchers and fishers

概要

従来の操業日誌は紙ベースで形式が統一されていないところもあり、得られる漁獲場所や資源情報は限られていた。また水温や潮流によって漁獲状況が大きく異なるが、操業中にその状況を把握できる手段が乏しく、多くの漁業者は経験や勘に基づいて操業していた。
水産資源評価を行いたい研究者はより詳細なデータを求め、漁業者は操業中の環境データの把握、過去の操業データの閲覧を求めている。そこで、操業場所および環境情報を収集し、漁獲および再放流の種と量を入力し、それらの情報を閲覧できるシステムを開発した。

産業界への展開例・適用分野

本システムは水産庁の資源・漁獲情報ネットワーク構築事業にて開発した。2021年から提供を開始し、瀬戸内海、東京湾、土佐湾で利用された。改良を重ねながら現在も稼働中のシステムである。

研究者

氏名 コース 研究室 役職/学年
板谷佳美 社会情報学コース 生物圏情報学講座 博士3回生
三田村啓理 その他の専攻・大学 京都大学フィールド科学教育研究センター 教授
小泉拓也 その他の専攻・大学 Biologging Solutions Inc. その他: その他
野田琢嗣 その他の専攻・大学 Biologging Solutions Inc. その他: その他