TEC 相関解析による 2022 年Hunga Tonga-Hunga Ha’apai火山の大規模噴火前後の電離圏異常の研究
Ionospheric disturbances preceding to the 2022 eruption of Hunga Tonga-Hunga Ha'apai volcano with TEC correlation analysis.

概要

2022年1月15日4時15分（UTC）頃，トンガ諸島の海底火山であるフンガ・トンガ・ハーパイ（HTHH）火山で大規模噴火が発生した．その火山爆発指数（VEI）は5~6で100年に一度の規模とも言われている．噴火後には、世界的に津波や大気圧力波が観測され，電離圏でもそれに対応した擾乱波が伝搬した．一方で，噴火の数時間前には，南半球と北半球それぞれで通常のMSTID（Middle-Scale Traveling Ionospheric Disturbance；中規模移動性電離圏擾乱）と異なる伝搬方向を持つTIDを観測し，HTHH噴火の準備過程で発生した可能性を指摘する．

産業界への展開例・適用分野

GNSSネットワークによる火山噴火予測システムへの応用が期待される．

研究者

氏名	専攻	研究室	役職/学年
津坂悠太	数理工学専攻	物理統計学分野	修士1回生
高　明慧	数理工学専攻	物理統計学分野	その他教職員
梅野健	数理工学専攻	物理統計学分野	教授