数値流体力学とカオス解析による閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の AI 診断及び 治療効果の評価-Chaos OPZ(One Point Zero)-

概要

数値流体力学を用いたOPZ(One Point Zero)はクラウドベースのソフトウェアプラットフォームであり、
CT 又は CBCT で撮影した約 400 枚の頭頚部の医療画像を独自の自動気道検出アルゴリズム及び手動気道選択を
利用し、3D モデルを構築する。そこで数値流体力学(CFD)で気道内の流体特性をシミュレーションンして
計算を行い、気道内の流体速度及び圧力を算出する。この情報によって、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)
患者を 30 分以内で診断でき、閉塞する場所も特定できる。
一方、京大研究室で行われているカオス解析は、心拍変動の時系列データの解析により、睡眠の質やス
トレスなど通常数値化できないものを測ることができることが解っている(2022 年論文-真尾, 奥富(東芝情報システム), 梅野-)。
本研究では、すでに台湾(2019 年)、EU(2020 年)で認証が取得されている OPZ をクリニカルトライアルし、
独立行政法人医薬品機器総合機構(PMDA)に承認申請を行いながら、OSA 患者の心拍変動のカオス性
解析を行い(非侵襲)、全世界で 1 億人と言われる OSA の情報学的特徴付け、及びその高精度化を行い、
非侵襲かつリアルタイムな OSA の AI 診断を可能にする。

産業界への展開例・適用分野

各病院、医療センター、保険会社、医療機器メーカーなど。

研究者

氏名 専攻 研究室 役職/学年
KAO MINGHUI 数理工学専攻 物理統計学分野 その他教職員
HONDA XIAO その他: その他 その他: その他 その他: その他
UMENO KEN 数理工学専攻 物理統計学分野 教授