医薬品産業では,新薬開発の難易度の上昇による研究開発費の高騰や医療費削減への要求などに伴い,確実な品質保証に加えて,研究開発の効率化や製造コストの削減が求められている.そこで2000年代以降注目されているのが,原料物性値と製造プロセスの運転条件から品質を予測できる数理モデルや医薬品産業では新しい生産方式である連続生産の利用である.本研究グループでは,連続生産プロセスを対象として,品質予測モデルの構築や製造プロセスの制御手法の開発に取り組んでいる.本発表では,連続生産で均一な製品を製造するために重要である原料の供給工程の品質予測モデルの構築と,製造プロセス中での原料の滞留時間分布とデザインスペースを利用する新たな制御手法を開発に関する研究結果を紹介する.
本研究の成果は,医薬品連続生産プロセスに適用・展開され,研究開発の効率化や製造コストの削減と,確実な品質保証の両立に貢献することが期待される.
氏名 | 専攻 | 研究室 | 役職/学年 |
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小林 雄貴 | システム科学専攻 | ヒューマンシステム論研究室 | 博士1回生 |
奈部谷歩 | システム科学専攻 | ヒューマンシステム論研究室 | 修士1回生 |
Herath Pathirannahalage Pasindu | システム科学専攻 | ヒューマンシステム論研究室 | その他学生 |
加納学 | システム科学専攻 | ヒューマンシステム論研究室 | 教授 |