組み立て作業の動作分析に向けた手と物体間の要素インタラクション認識
Recognizing hand-object interaction primitives for deep analysis of assembling behaviors

概要

機械やコンピュータが人間の作業支援を行うには,人間が環境に対して「どのように」作用しているのかを詳細に知る必要がある.本研究では,この課題に対するアプローチとして,対象のインタラクションを複数の要素的なインタラクションの時空間分布で表現することを提案する.組み立て作業における主要なインタラクションの1つである「物体の移動」を題材に,手を伸ばす・掴む・保持する・動かす・離す,などの要素インタラクションを想定し,それらを画像計測に基づいて自動認識する方法およびその結果について報告する。

産業界への展開例・適用分野

本研究は組み立て工場における作業者の支援を具体的な応用事例として想定している.インタラクションの様相から作業者の意図や内部状態,例えば迷っている・苦労している・疲れている・集中力を欠いているなどを推定し,それに応じて情報システムやロボット等が適切に支援する.また熟練者の作業を詳細に記述することで,初心者や細かいやり方を忘れてしまった自分などにノウハウを提供する・思い出させることも検討している.このような支援を通して,心地の良い・働きがいのある労働環境の提供を目指している.

研究者

氏名 専攻 研究室 役職/学年
WANG TIANYUE 学術情報メディアセンター 中村裕一研究室 修士2回生
近藤一晃 学術情報メディアセンター 中村裕一研究室 准教授
中村裕一 学術情報メディアセンター 中村裕一研究室 教授
佐々木雄一 その他: その他 その他: その他