近年,チャットボットを始め自然言語の理解を必要とするアプリケーションが社会的にも広く浸透しつつある.しかし,これらは自然言語の表層的特徴を処理しているに過ぎない.すなわち,そこに深い意味理解は存在せず,応用範囲には限界がある.本発表ではコンピュータによる自然言語の意味理解の第一歩として,名詞-述語間および名詞-名詞間の関係解析に関する近年の取り組みについて紹介する.
本研究の内容は,自然言語の理解を必要とするあらゆるアプリケーションの基盤となる.具体的には,対話を通して人間を手助けすることのできるロボットが挙げられる.自然言語による対話では,自明である場合主語や目的語の省略が頻繁に発生する.本研究はこれら省略要素の補完を実現するものであり,人間の意図をロボットが正確に解釈することを可能とする.
氏名 | 専攻 | 研究室 | 役職/学年 |
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植田 暢大 | 知能情報学専攻 | 黒橋・Chu・村脇研究室 | 博士1回生 |
黒橋 禎夫 | 知能情報学専攻 | 黒橋・Chu・村脇研究室 | 教授 |