次世代公衆無線LANローミングを用いたオープンかつセキュアなBeyond 5Gモバイルデータオフローディング
Beyond 5G mobile data offloading using OpenRoaming

概要

モバイルキャリアによるSIM認証と一元化されたセキュア認証をWi-Fiサービスのローミングにおいて実現する技術であるPasspointとそれに基づいたオープンな国際的公衆無線LANローミングの枠組みであるOpenRoamingを、国際学術無線LANローミングのフレームワークであるeduroamなどの上で利用できるようにすることで、Beyond 5G時代のモバイルデータオフローディングを実現するための技術を確立する。具体的には、大学など学術研究機関のユーザが、モバイルキャリアと契約している端末を所属機関と認証連携させ、PasspointによるSIM認証でOpenRoamingを利用できるようにするための方式を開発する。またそのような認証連携においてSIM認証を用いてユーザの所属機関のローカルのネットワーク資源に低遅延で直接アクセスする認可機構を実現する。さらに、高速だが不安定になりがちのWi-Fiサービスの通信をモバイルデータ通信サービスの通信と同時かつ相補的に安定して利用するためのトランスポートプロトコルとして、QUICのmultipath拡張においてアドレス選択機構ならびにストリームごとの経路選択機構を開発する。

産業界への展開例・適用分野

我が国を含む全世界の公衆Wi-Fiサービスにおいて、モバイルキャリアのSIM認証によりOpenRoamingを当たり前に利用可能とすることが一つの目標である。そのために、Wi-Fi アクセスポイント(AP)がWi-Fi Certified Passpoint仕様に対応すること、ローミングプロバイダがRADIUSを始めとするOpenRoamingに必要なサーバの構築・運用を行うこと、モバイルキャリアがOpenRoamingによるSIM認証に対応すること、端末のハードウェアとOSがPasspoint仕様に対応すること、などの課題を解決していく。

研究者

氏名 専攻 研究室 役職/学年
岡部寿男 学術情報メディアセンター 高機能ネットワーク研究分野 教授
中村素典 学術情報メディアセンター 連携研究部門 教授
田中卓 学術情報メディアセンター 高機能ネットワーク研究分野 教授