第5世代移動通信システム(5G)の本格的な運用が開始されている。特に我が国ではローカル通信事業者が独自に運用するローカル5Gの普及が推進されている。今後、複数のローカル5Gシステムを近接地域で運用するニーズが高まることが予想されるため、ローカル5Gシステム同士が干渉なく運用できるための方策が必要となる。当研究室では、近接するローカル5Gシステム同士の周波数共用を志向し、互いに干渉を与えない領域(電波保護領域)を電波伝搬モデルを利用して推定する技術を研究開発しており、本発表では研究開発成果の一部を紹介する。
本研究による電波保護領域推定技術により、ローカル5Gシステムを限られた周波数を用いて高密度に利用することが可能になる。これによりSociety 5.0に関わる産業・農業・防災などの分野における様々な問題を5Gシステムを用いて周波数を棲み分けながら同一システムで解決できることが期待される。なお、本研究の一部は総務省SCOPE(受付番号196000002)の委託を受けたものであり、また本研究の一部は総務省から受託した「異システム間の周波数共用技術の高度化に関する研究開発」によって実施されたものである。
氏名 | 専攻 | 研究室 | 役職/学年 |
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富田 晋伍 | 通信情報システム専攻 | 原田研究室 | 修士1回生 |
平田 詢 | 通信情報システム専攻 | 原田研究室 | 修士1回生 |
酒井 愛富 | 通信情報システム専攻 | 原田研究室 | 修士2回生 |
速水 誠太 | 通信情報システム専攻 | 原田研究室 | 修士2回生 |
欧陽 睿婷 | 通信情報システム専攻 | 原田研究室 | 博士3回生 |
水谷 圭一 | 通信情報システム専攻 | 原田研究室 | 助教 |
原田 博司 | 通信情報システム専攻 | 原田研究室 | 教授 |